サング・デリ 「メンタルヘルスを気遣うのは恥ずかしくなんかない」 TED動画

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概要

今回の動画では、アフリカに生まれた者のメンタルヘルスについての興味深い話を聞くことができました。日本にただ住んでいるだけでは知ることのできないアフリカ社会の一面を知ることができます。

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スピーカー:サング・デリ、起業家 / Sangu Delle, Entrepreneur

アフリカにおけるメンタルヘルス(精神疾患)の理解とは?

アフリカには圧倒的に精神疾患についての理解が少なく、多くは気の狂いとして、麻薬の使用・魔女の仕業とされ、人々から人目を避けるように遠ざけられ、虐待の対象にもなっています。アフリカには、とても他者に心の悩みを相談できるところは無いのが現状です。ナイジェリアの人口2億人に対し、わずか200人しか精神医学の専門家はいないのです。メンタルのことを口にしただけで、mad man=狂人とされ、人々から奇異の目で見られてしまうのです。アフリカ的男らしさ、アフリカの男は弱いところを見せてはいけないという強い文化的な背景があり、多くの人は自分一人で悩みを抱え込み、不名誉の烙印から口を閉ざしてしまうのです。

友人がきっかけでメンタルヘルスへの情熱がでた。

自らの心の状態のことで悩んでいたスピーカーのサング・デリさんですが、身近な友人が統合失調症になってしまったことで意を決してメンタルヘルスについての情熱を燃やしたそうです。自分だけはその友人のそばを離れないようにして、自身もメンタルヘルスについての人々の誤解を解くように努力しました。精神的に苦しい状態であっても、それは不名誉にはならない。「トラウマで強さや男らしさが損なわれることは無い」と彼は主張します。ただ黙って苦しみ耐えるのでは無く、友人や恋人、専門家に話すことで自身の弱さを受け入れ、他者からの助けを受けること、そうすることで私たちは人間らしくいられるのです。

印象に残ったこと

日本では近年高い自殺率が話題となり、ブラック企業のことや精神疾患についての理解が社会全体として進んできました。以前と比べてうつ病は心の弱さ、甘えだといわれることも少なくなってきたと思います。ところがアフリカなどの発展途上国となると、まだまだ精神疾患についての理解が進んでいない社会が現実として残っていて、誰にも言えずに苦しんでいる人も多いのだな、とハッとしました。勇気を持ったサング・デリさんの活躍で、少しずつでもアフリカの人たちの精神疾患への理解が進んでいくことを願います。

英単語・言い回し

 
all seriousnes 真剣な話
turmoil 騒動、混乱、不安、騒ぎ
clammed up 口を固く結んだ
stigma 不名誉の烙印
suffocated 息が詰まる、窒息しそうになる
get over 乗り越える、打ち勝つ、立ち直る
brutal 過酷な
concerned about ~ ~を心配して
bumbling around ヨロヨロしている、ふらふらしている
pneumonia 肺炎
pastor 牧師
divine wrath 神聖なる罰=天罰
witchcraft 魔法、魔術
spiritual possession 霊の憑依
ostracizing 追放する、排斥する
frantic 尋常ならぬ
hip young man 俗語 格好のよい男、イケてる奴
schizophrenia 統合失調症
recoil 遠ざかっていく、退却する
snickers クスクス笑い、冷笑
whispers ひそひそ話
derogatory 軽蔑的
demeaning 屈辱的
commentary コメント
eviscerates 〜を骨抜きにする、丸ごと取り去る
tacitly それとなく
plight 非常に苦しい状況
tenure 在職、終身在任権
tow 引っ張る
detract 損なう
virility 男らしさ
taint 汚れる、〜を汚す、〜を損なう
afflicted 苦しめられている病人

 
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