なぜロボットに感情を抱くのか【TED感想まとめ】

なぜロボットに感情を抱くのか【TED感想まとめ】
ロボット倫理学者のケイト・ダーリング(Kate Darling)さんがTEDでなぜ私たちがロボットに感情を抱くのかについて語っていたので備忘録と考えたことのメモです。どうも私たちは本能的に自律的に動いているモノに対して命や意志を感じ取るように出来ているらしいです。

私たちは自律的に動くモノに対して生命を感じる

・私たちは生物学的に自律的に動く物体に対して生命や意志を見いだそうとする
・感情を持つロボットが出来るのはだいぶ先の話。
・例え作り物であっても、生命を感じさせる物体に対して私たちは共感し、感情を抱く事が出来る。
・ロボットに抱く感情的な繋がりは孤独を癒やし、養護施設や認知症患者のケアに使われている。
・人がロボットに共感するだけで無く、ロボットは人の共感性のあり方を変えていくかもしれない。

感想と考察 感情という穴を持つロボット

ロボットに感情を抱くテーマは色んな作品にも現れていて、普遍的なテーマです。

例えば私たち日本人にとっての「ドラえもん」や「鉄腕アトム」はとても身近で感情的なロボットとして描かれています。映像作品の「イヴの時間」ではロボットがまるで人であるかのように振る舞い、PS4のゲームデトロイトビカムヒューマンでは高度なAIを持つ人型ロボットが自立の意志を持ったとき、どのように人と対峙するのかが描かれています。他にも手塚治虫の「火の鳥」では未来編や復活編などでロボットと人間についての関係性や生きるとは何かについてのテーマが掘り下げられています。

そうしたフィクションの世界では感情はロボットから効率性や完璧性を奪うもの、欠陥として描かれているのが面白いです。ロボットが感情を持つ事は人が共感できるような穴を生みますが、人の道具としての機械として見ればマイナスになります。でもそうした欠点を持つロボットにこそむしろ強く共感してしまう。完璧では無い感情という穴がより親しみを持たせます。ロボットに人間が感情を抱くのはなぜか?を考えてみると人間は社会的動物で孤独にも弱い存在で、だからこそ社会的結びつきを求め、孤独感を埋める為に自分が共感できる対象をどこかで求めているのかもしれません。

私たちが感情移入をする対象は自律し、自分で考えて行動しているように見えるもの。いつかフィクションの世界にとどまらず、現実世界にも感情を持ったロボットが登場するかもしれない。その時は人間がロボットに一方的に感情移入をするのでは無く、ロボットの方から人間に対して共感という感情的な結びつきを意識した機能が提供されるのかもしれません。機械化が出来ないとされる心理カウンセリングの分野もいつかAIロボットが行える時代がくるのかも…。

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