未来の変化を予測するのは難しい。未来の自己像の心理学 ダン・ギルバート

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ハーバード大学の心理学者ダン・ギルバート(Dan Gilbert)さんの未来予測についての心理学の話です。私たちは過去を振り返ることは出来ますが、未来の自己の変化についてはかなり少なく見積もってしまう事が語られています。

TED:動画

TED2014 | March 2014
Psychologist; happiness expert

動画の要点

・私たちは過去を振り返り、評価をする事ができるが、未来の変化についての予測は大の苦手
・過去に行った行動を後悔して、若い頃に入れたタトゥーを大人になって取る人も多い。
・若い頃に好きだったアーティストに払う金額と10年後に同じアーティストに払う金額の比較では、10年前にアーティストに払う金額と比べて今そのアーティストに払う金額は大きく減っている。
私たちは自分の価値観、趣味、好み、友人などの人間関係などがずっと代わらない、不変なものであると強く信じている
・年齢と共に変化は緩やかになるが、常にどの年代の人でも自己の将来的な変化を少なく見積もっている事は共通している
・性格の要素であるBig5と言われる情緒不安定性・開放性・調和性・外向性・勤勉性の変化についても今の私たちは将来の自分の変化を小さく見積もっている
・過去のことは容易に思い出せるから、その影響や変化を大きく感じることが出来る。一方で、未来のことは想像するのが難しいから、未来の変化や時間がもたらす影響を過小評価してしまう
・人生において決して変わらないのは「人は変わる」という事実だけ。

考察

時間の持つ力は私たちの想像している以上に大きなもの。人は自分の意志にかかわらず変化する存在であること。このことから分かるのは、常にずっと変化しないでいることは不可能だと言うことです。今成功している人がいつまでうまくいくかは分からない。けれど逆に今どんなにつらい状態であったとしても、それが永遠に継続して続くことはないということです。

実際に今の自分と10年前の自分を比べてみてどうでしょうか?今の自分は10年前の自分では想像も出来なかった変化を経験している、と感じる人が多いのではないかと思います。数年ぶりに再会した友人・知人達も、一見昔と変わらないように見えて、実は大きな変化を体験しているのでしょうね。

時間の変化など、「自分が認識出来ないorイメージしづらいもの」はその影響力を過小に見積もってしまう人の傾向も分かって、興味深い動画でした。

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参考

Dan Gilbert Psychologist; happiness expert

 
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