選択の心理学「選択肢が多ければ多いほど選択できない」事実 後悔しない選択をするために

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人生は選択の連続です。進学、就職、転職、結婚などの大きな選択に限らず、夕飯はどうするか、誰と今日は会おうか、いつ寝るか、など人は人生のあらゆる局面で選択をしています。今回はそんな「選択と決断」について後悔しない選択をするためのヒントをまとめました。

そもそも良い選択って何?

そもそも良い選択とはなんなのでしょう?考えられるのは「その人にとって後悔しない、満足できる選択」が良い選択でしょう。そのためには後悔する選択をいかに避けるかが重要になってきます。

後悔する選択の元となるもの

・どうしてもやめられない悪い習慣(パチンコ&ギャンブル)。
・ダイエット中なのにどうしても食べてしまうカロリーの高い甘いもの。
・夜更かしや運動不足

つい自分に甘い選択、後で後悔するような選択を選んでしまいがちなのが人間です。ではこのような後で後悔する選択を回避し、より良い選択が出来るためにはどうすれば良いのでしょうか?

人は選択肢が多いと選べなくなる。「選択のパラドックス」

まず知っておきたい事実の一つに「人は選択肢の数が多ければ多いほど選ぶのが難しくなる事実」があります。人は多くの選択肢を提示されるほど良い選択をするのが難しくなってしまうのです。人は与えられた二択の選択肢なら比較して選択することができますが、選択肢が多くなればなるほど決め方が適当になり選択が甘くなってしまうのです。与えられた選択肢の数が多いほど現状維持の圧力が高まり、これまでと同じような選択を選んでしまう傾向があります。

たとえばジャム屋に行ったとしましょう。手持ちにあるのはジャムを1個しか買えないお金です。そのジャム屋の品揃えがブルーベリージャムといちごジャムの2択しかなければどちらを買いたいかはすぐに決められますが、10〜20種類といった多くの品揃えがあった場合はどうでしょう。その場合、どれを買うのかすごく迷って時間がかかる上、迷った結果選んだのはいつも食べていた無難なジャム…になってしまいがちです。

「選択の科学」の著者、シーナ・アイエンガーは私たちは与えられた選択肢が多くなるほど不幸になると言っています。私たちはあまりにたくさんのものを比較できないのです。ウンウンどれがいいのか悩んでいる時間が多くなればなるほど不幸になり、「あのときあっち選んでいたよかったのに。」と、かつて自分が選ばなかったほうの選択を良いものだとして思い込んでしまうのです。

後悔しない選択をするには

では後悔しない選択をするにはどうすればよいのでしょうか。それを解決するのがランダム比較によるトーナメント式決定法です。

人はたくさんの選択肢の中から良いものを選ぶのは苦手ですが、二つに絞った対象での比較判断は得意です。集中して脳のリソースを二つのものの欠点と長所に向けられるため、どちらが優れているかを決めていくことはできるのです。これを利用してトーメナント形式でランダムに比較する対象をピックアップし決めていく方法が一番後悔しない選択の方法です。

例えばどのカメラを買うのかで迷った時は、まず自分が興味のあるカメラを全部リストに書き出します。その後ランダムにトーナメント表に割り当てて、一つ一つスペックや値段などを比べていき、優劣をつけていきます。最終的に勝ち残ったカメラが一番買って後悔しないカメラとなります。

パソコンやカメラ、車など少し高い買い物をするときは、このトーナメント方式で決めていきましょう。

まとめ

・人は選択肢が多ければ多いほど選択できず、後悔するようになっている。
・人はあまりにも多くの選択肢の前に立たされると、ウンウンと悩むことが多くなる。この悩む時間が多ければ多いほど不幸を感じる。
・良い選択をするには、選択肢を少数に絞り、二つの比較形式で決めていく。
・二個ずつランダムに比較する選択肢を抽出し、トーナメント(勝ち抜き)形式でピックアップして決めていくのが一番後悔しない選択の方法。

◆参考

・「選択の科学」 シーナ・アイエンガー 文藝春秋 (2010/11/12)

 
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