バイアスとその対処法4 読心(どくしん)バイアス


バイアスとその対処法4 読心(どくしん)バイアス

バイアスとは偏った見方のことで、自分の視野を狭める思い込みのこと。今回はバイアスの一つ読心(どくしん)バイアスについての考察と対処法をまとめます。

読心バイアスとは

読心バイアスとは「自分は他人の心を読めている」と思い込む傾向です。こうしてみると随分自信過剰といったイメージですが、そうではなく主にネガティブな文脈で働きます

・自分が何か失言してしまった時に「終わった…自分はあの人から嫌われたに違いない」と思い込む。
・仕事上のミスをした時に「ああ、自分はやっぱり出来ないヤツだと思われているのだろうな」と思い込む。
・「自分は学歴がない…高学歴ばかりの職場で周囲の目が痛い」

こうした自分の失敗や劣等感が肥大して、あたかも周囲の他人の心のうちが読めているかのように、「彼らはこう思っているに違いない」と断定してしまうのが読心バイアスの怖いところ。欠点も含めたありのままの自分を認めるセルフコンパッションが出来ておらず、他人の目を気にしながら失敗を避けようとする人が陥りがちです。

対処法の考察と実践:みんな自分の事ばかり考えている事実と真逆の視点から考える

このバイアスは自分に意識と関心が向きすぎて、他者から自分が嫌われることをひどく恐れている状態です。でも、実際に他者が本人以上に意識して当人の事を考えることなどありません。文学作品や哲学書などにも表現されていますが、人はみんな自分の事ばかり考えて生きているのだ、という事実を頭の片隅に入れておきましょう。そして失敗や嫌われることを恐れず、欠点を含めた自分を受け入れるセルフコンパッションも重要です。

・やべっ、ミスってしまった。だけど人間だから失敗は当たり前の事。またやり直せばいいや。
・さっきはうっかり変な事を言っちゃったけど、まぁいいか、明日にはみんな忘れているだろう。

失敗は人間味があるため、普段完璧に物事をこなしていると思われている人ほど周囲にミスをするとかえって隙を見せたことで好感度が上がったりします(ああこの人も人間なんだ、と)。

真逆の思い込みをするのも効果的です。相手から「嫌われている」と思い込むのであれば、「もし好かれているのだとしたら?」と逆の視点を考えてみましょう。(相手に目をそらされたことを気に病むのであれば、実際には相手が自分を好きすぎて目線を逸らしただけかも知れません。)

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