人間魅力の恋愛心理学 ”モテる人”のすること、しないこと

今回まとめるのは“モテ”について、つまり対人魅力の話です。モテる人のすること、しないこと、脈ありかどうかを見分ける能力など恋愛に関しての知識をまとめます。

恋愛は対人スキルの中で最も高度なもので、発達心理学や以前まとめたアドラー心理学でも重要な人生の課題として位置づけられています。恋愛は大事だとは分かっているけれど、現実には難しいもの。今回はそんな高度なコミュニケーション能力を求められる恋愛に関してどう対処していくかの心理学です。

※恋愛心理学については以下の記事もご参考ください。
人のふり見て我がふり直せ 非モテの要因・原因総まとめ 人間魅力の恋愛心理学2

モテない人の特徴は新たな人と出会う能力が低く、切り替え下手

恋愛心理学
モテない人は切り替え下手で新たな人と出会う機会(能力)がない。

モテない人は新しい人と出会う能力が低いことに原因があります。自分を嫌っている人に一方的な片思いを寄せて執着してしまったり、昔の恋愛を切り替えることができず、別の人との出会いに行くことが苦手です。昔の関係や思い出にしがみついてしまうため、新たな出会いの機会を逃してしまいます。

そして、男性の場合、本当は嫌われているにもかかわらず好かれていると思い込み女性の場合、本当は好かれているのに好かれていないと思い込んだりします

モテるためには“何で勝負するか”で出会いの場が違う

目的に応じて出会いの場を使い分ける
目的に応じて出会いの場を使い分ける

モテる人は出会いの場が違います。どこに行けば脈ありの人を見つけやすいのか、適切な場所を選べるのです。

2010年のエジンバラ大学の研究で、「見た目で勝負」するか、「中身で勝負する」か4000人の男女を集めた実験が行われました。実験では二つのグループに分け、一方は10人の異性と3分間、もう片方は20人の異性と3分間と人数を変えて好意の印象の変化を調べました。

結果は、10人の異性と会話したグループは相手の知性・職業・会話の内容に魅力を感じ20人の異性と会話したグループは相手の外見や年齢で魅力が変化しました

人は多くの異性の情報を処理できないので、異性の候補が多ければ多くなるほど外見や年齢といったすぐに判断できる情報で判断するようになることを意味します。(これは何も恋愛の分野にとどまらず、就活で応募が殺到する大企業でも同じ事が起きていそうですね。)

大人数のパーティーでイケイケドンドンに見える人(経営者など)は、小規模なパーティーで人となりやその人の中身、本質が見えてくるようになります。中身で勝負したい人は10人以下の少人数のパーティーで相手を探し、自分の持つ外見の魅力で勝負したいのなら20人以上のパーティーへ行きましょう(パーティーは出会いの場と置き換えてください)。また少人数のパーティーでも短時間でとっかえひっかえするような相席のシステムはお奨めできないので、少人数のパーティーであればしっかりと一人一人の相手に時間をかけられる場を選びましょう。

外見で相手を選ぶと不幸せ?
見た目や外見で結婚相手選ぶと離婚率が倍になるという統計があるそうです。特に一目惚れは外見の好みから起こる性欲由来であることが示唆されており、一目惚れでの結婚は必ずしも幸せな結婚生活に繋がるわけではないそうです。パーティーでの出会いからの結婚は難しいことが統計的に証明されていて、結婚した人がどこで出会ったかの調査では、友達の紹介や職場が7割を占め、合コンやパーティーでの出会いは少数派にとどまっています。

モテる人の態度:どっちつかずの態度が一番モテる

モテるための恋愛心理学
人はどっちつかずの態度が一番モテる

モテる人の態度を調べたバージニア大学の実験があります。

オンラインデートに関する実験と称し、女子学生を集めました。彼女らは事前に「自分たち女子学生のFacebookを観覧して、好感度を評価して貰った男子学生の一覧」を提示されます。その男子学生は女子学生に対して3つの態度を示します。

・1つが「この男性はあなたの事が好きでたまらないようです」と好意を全面的に出します。
・2つめが「この男性はあなたの事が好きでも嫌いでもない普通の印象です」と普通の態度を示します。
・3つめが「この男性はあなたの事が好きか嫌いか決められないようです」と普通とも確定させず、好きか嫌いかどっちつかずの態度を示します。

最後に女子学生に「どの男子学生が気になりますか?」と質問してこれらの態度の違いを持った男子学生を評価して貰ったところ(男性の外見などで判断されないようになっています)、なんと3つめの好きか嫌いかどっちつかずの態度を示した男性への好感度が一番高かった結果がでました。

反対に一番好感度が低かったのが普通の態度でした。普通の態度でいるよりかは好意を示した方がモテて、更にどっちつかずの態度を示した人が一番モテました。好きでも嫌いでも普通でもないはっきりしない態度が一番モテるのですね。ミステリアスで思わせぶりな人がモテる理由はここにあるのです。

これらは初対面における印象のことですので、既に関係性がある場合では応用できませんが、人間関係の初期の関係では好きか嫌いかあえて気持ちを隠した方がモテるということになります。

また、女性が異性からモテたい場合「高嶺の花なのに自分だけにぞっこんになる態度」が一番男性からモテるそうです。(男性は得るのが難しい対象に情熱を燃やす本能があるから、かもしれません)

モテる人は口説かない


モテない人は口説くことにエネルギーを注ぎ、表面的なテクニックのみ意識してしまう傾向があります。恋愛において、口説いたら終わり。本当の口説くという行為は相手の心を変えることではなく、背中を押してあげる事です。

口説く前に自分自身の魅力を高めることを優先すべきで、誠実さをアピールして安心感を高めて、相手が自分に心を許す言い訳を与えてあげることが重要です。口説くスキルが必要な人ほど、ベースとなる自分自身の魅力を高めなくてはいけないのです。必死に自己PRするのは効果的ではなくダサい態度として取られます。

友達から恋愛関係に

友人関係から恋愛関係に発展するための科学的な考察です。友達から恋愛関係に行った方が長続きし、うまく行くそうです。ロイ・バウマイスター(Roy F. Baumeister)さんの文献レビューがあります。

・お互いの親密さに急速な変化があった場合に恋愛のステージに行く。
・心理的な変化の揺れ幅が無ければ関係性が変化することがない。
・あえて連絡をとらなかったり、これまで全然やってこなかったことを一緒に体験すると効果的。
・一歩ひいて一気に近づくことで心の揺れ幅を増やす。

同窓会で出会って結婚した人の背景にはこの関係性の変化があるとのこと。相手を友達としか見えないのは親密さが固定され順応している、つまりこれまでの関係性にお互いが慣れているためです。こうした固定化された関係性を壊すような、心の揺れ幅を増やす行動が関係性の変化をもたらし、お互いの気持ちの変化に繋がります。

オンラインデートに関する研究では、今やアメリカ人の3人に一人がネットで出会うそうです。ネットで出会ったカップルは破局率も低いとのこと。一方で最初の頃イチャイチャと熱い恋愛をしていたカップルほど破局率が高いという研究も…。情熱は熱く、冷めやすい。

初デートにモテる人がすることは?

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甘い物を一緒に食べると親密度が高まる

モテる人ほど初デートの時に相手と甘いものを一緒に食べるそうです。2015年パデュー大学(Purdue University)が行った研究では、一緒に何を食べたか(ポテチやオレオなど)で相手の好感度がどう影響されるのかを調べました。結果はオレオなどの甘いものを食べたグループほど相手への好感度が高いことが示されました。

これは甘いものを食べたことにより快楽ホルモンであるドーパミンが分泌されるからです。たまに無性に甘いものを食べたいという渇望感を利用しているのだとか。

女子目線から男性を口説くときには「甘いものを一緒にたべよう」と誘うことが有効です。男性も全員が必ずしも甘いものが嫌いというわけではありません。

脈ありサインの見分け方:第三者の視点で客観的になることが重要

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脈ありかどうかは相手の態度を観察することである程度分かる。

最後に脈ありサインの見分け方について。自己判断よりも他者判断の方が正確に関係性が把握できるそうです。2009年インディアナ大学の実験で、初対面の男女を集め「お互い好き」「お互い嫌い」の態度をして貰い、関わりのない参加者に「(彼らは)お互い好きだと思いますか?」と脈ありか脈なしかを判断して貰いました。(なお二人の話し声は聞こえないよう音声はカットしています。)

結果は、女性から男性への好意は60%の確率で当てることが出来、男性から女性への好意は65%の確率で当てることができました。

音声情報も無い第三者の視点で外から見た態度だけで、半分以上の確率で当てることが出来るのはなかなか高い確率と言えます。むしろ当事者同士だと確証バイアスや思い込みによって、自分たちの関係性が分からないことがあります。(確証バイアスとは自分の有利な言い分や理由を実際以上に拡張して正しいと思い込むことで、正しい現状認識・判断を鈍らせます。)

共通の友人達から、自分たちの関係について客観的な意見を求めることが脈ありかどうかを知る上で非常に有効な手段となります。

自分で脈ありかどうかを知るためには

先の理論だと共通の友人や行きつけのお店やバーといった場所を作って、その店員さんからこっそりと聞くってことが現実的な方法になりますが、そんな事無理!という人も多いと思います。

自分で関係性を判断するためには、恋愛の状態とはどういうものかを知る必要があります。恋愛状態とはお互いの共感レベルが高まった状態です。これは共感レベルが高まるしぐさを探せば相手が脈ありがどうかを知ることができることを意味します。

具体的には、お互いに好意を持っている相手は、一方があくびするともう一方もあくびをします。こうした表情から見えない脈ありを示すサインを見抜くことで相手が自分に脈ありかどうかを知ることが出来ます。

ストーカーは自分が見えない
ストーカー行為が問題なのは、ストーカー本人が心の底から自分のしている事がストーカー行為だと気づいていないからです。この場合、当事者同士で話し合うのではなく、客観的な第3者からの言葉がグサリと刺さります。被害を受けた場合、一人で解決しようとせず、警察など第3者に助けを求める事が重要です。

モテる人の恋愛心理学まとめ

・モテる人はそれだけ出会いの回数が多い。色んな人と出会う回数(試行回数)が多いから恋愛の機会も発生しやすい。
・何で勝負するかで出会いの場が違う。外見的な魅力や社会での地位を利用したければ20人以上人間性など中身で勝負したければ10人以下のパーティーへ行く。
どっちつかずの態度が一番モテる
・モテる人は口説かず、背中を押す
・友達から一歩関係を進めたければ関係性の変化を起こして感情を揺らがせる。
・初デートにモテる人がするのは一緒に甘いものを食べること。
・自分と相手の関係が脈ありかどうかを知るにはお互いを知る第三者の意見を聞く。

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参考・出典

‘He Loves Me, He Loves Me Not…’: Women Are More Attracted to Men Whose Feelings Are Unclear
Sweet love The effects of sweet taste experience on romantic perceptions Show less Dongning Ren, Kenneth Tan, Ximena B. Arriaga, Kai Qin Chan
・ニコニコ動画チャンネル メンタリストDaiGoの心理分析してみた!「モテる人がすること、しないことーヴァージニア大研究から」2018年7月放送分