【保存版】アドラー心理学まとめ すべての悩みは人間関係である

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皆さんは対人関係の悩みを抱えたことはありますか?上手に人間関係が作れない、仲良くなりたいのにギクシャクしてしまう、そもそも人間関係自体がめんどくさい…など、誰もがいつでもどこでもつながれる時代、対人関係の悩みは尽きない時代だと思います。そんなとき、アドラー心理学の教えは凄く役立ちます。かくいう私もずっと人間関係の悩みに悩んできました。日本でアドラー心理学ブームが始まる前の心理学部の学生だった時代、独り大学の図書館にこもり、アドラーの教えを学び勇気を得たのでした。

本記事ではそんな悩める私に大きな気づきをくれたアルフレッドアドラー Alfred Adler(1870年2月7日-1937年5月28日)の心理学について、その根本的な概念の知識をまとめたものです。彼の提唱した心理学について理解することは自身の対人関係を見つめ直し、また自分の人生を前向きに生きていくための心強い智恵となるでしょう。そして実際にコミュニケーションの場面でどう応用していけばいいのかも考察していきます。

アドラー心理学の基本 自己決定性・目的論・劣等コンプレックス

これからアドラー心理学の話をするにあたり、その基本となる概念を説明します。自己決定性、目的論、劣等(優越)コンプレックスです。
 
■自己決定性
アドラー心理学では、人生の主人公は自分であるとし、運命は自分で奪い取るものであるとしています。この考えは、たとえ不運つづきの人生であったとしても、それを決して自分以外のせいにはしないということです。学歴がない、実家の両親が最悪だった、学校に行けなかったなど、人は時として現在の不満を周りのせいにしたくなりますが、アドラー心理学ではそれはしません。人生という物語の主人公として自分で物事を選んだ結果、今の自分があるとします。「あなたをつくったのはあなたである。今のあなたを形成したのはあなた。」という考え方なのです。

■目的論
目的論とは、今ある感情や思考はすべて未来のある目的のために作られたものとする考え方です。アドラー心理学では全ての行動や感情には目的があるとしています。例えば人付き合いが苦手な人が居たとして、目的論では引きこもりで内向的であることは、自分が今人付き合いをしたくないからだ、と考えます。現在の自分が人と関わるのが嫌だという目的を達成するために、内向的な性格になり引きこもるという手段をとっているのです。自分で自分のことを内向的であると考えている人は、今人とかかわるのが嫌だから内向的という手段を選んでいるのです。求める未来、なりたい未来のために今の自分の態度を選んでいるのです。

原因論について

目的論の逆は原因論です。原因論は、現在の理由を過去に求めます。原因を特定して解消させることは有益なことでもありますが、一歩間違えれば「あのときああしなければ良かった」と過去の自分や周りの状況を悔やんだり、「あんな過去のせいで今こんな悲惨な状況なのだ」と今を生きられず悲観的になりがちです(フロイトの精神分析などはそれが顕著です)。原因論は現在の不満の原因を過去になすりつけ、いま努力しない理由を作り出す危険性があります。アドラーの目的論は原因論とは逆で、現在の思考や感情は本人でも気づかない未来の目的のために規定されるという考え方です。今自分の考えているその感情は何を目的としているのか?を問いかけるのがアドラー流目的論です。

■劣等コンプレクスと優越コンプレクス
アドラー心理学において、劣等感とコンプレックスは違うものとして分けられています。アドラーは劣等感があること自体は悪いことではなく、むしろ劣等感は自分を変えるためのモチベーション、努力の源泉として捉えています。しかし、この劣等感が劣等(優越)コンプレックスとなると問題になります。コンプレックスは劣等コンプレックス、優越コンプレックスの2種類あります。劣等コンプレックスは、自分はどうせだめな奴なんだ、何もできないやつなんだと思い込み、努力しない理由を作ります(心理学で言う学習性無力感になってしまった人に近い)。優越コンプレックスは自分を大きく見せることにこだわります。実家の金持ち自慢や家柄、所属する会社を誇示したり、今の自分の素の実力を受け入れることが出来ず、本来の自分よりも自分を大きく見せたり、ささいな勝ち負けにこだわったりします。どちらのコンプレックスも自分が抱えている人生の問題から目を背けていることが共通しています

意識と無意識の境界線は無い

同じ精神科医のバックグラウンドを持ち、心理学の巨人と並び称されるフロイトやユングと比較されることもあるアドラーですが、無意識に関しての意見が違います。アドラー心理学では無意識はなく、意識も無意識もそれらを分ける明確な境界線は無いと主張します。いいところも悪いところも全部ひっくるめて自分の一部であり、悲しみや憎しみといった感情も自分の一部として受け入れます。

アドラー心理学における人間関係論

アドラー心理学は人間関係についてどう応用されるのでしょうか?結論を言うと、実践は難しいものの、アドラー心理学の知識を活用すれば人間関係についての悩みの解決やうまくいくための気づきが得られることは間違いありません。アドラー心理学では全ての悩みは人間関係の悩みであるとしています。アドラーの対人関係論は全ての行動に必ず相手が居ることを想定します。(これはアドラー心理学で言う共同体感覚とも繋がってきますが、本記事では扱わないので、とりあえず今はアドラー心理学では孤独は理想とする状況ではなく、人は何らかの対人との関わりの中で本当の幸せを見つけるものと考えている、と理解していただければ大丈夫です。)

では、なぜ人間関係がギクシャクしてしまうのか?人間は誰でも自分だけの色眼鏡をつけています。そして自分のかけた色眼鏡に気づきにくい。だから、自分にとって正しいことでも他の人にとってはそうではないことを見落としてしまうのです。アドラーは「人によって人生の見方、世界の見方が違うのは当然で、その事実は受け入れるしかない」ことを前提とします。自分の色眼鏡から見た世界だけが正しいと思うから、コミュニケーションでうまくいかないのです。この人間関係がうまくいかない要因のことをベーシックミステイク(BasicMistakes)といいます。

ベーシックミステイク Basic Mistakes 人間関係における基本的な誤りとは

ベーシックミステイク(Basic Mistakes)は私たちが人間関係において陥りがちな基本的な誤りのことです。では具体的に見ていきましょう。

■過度の一般化
過度の一般化は、個別の事象を無視して、こうに違いないと一般化してしまう誤りです。

例えば…
・「仕事に失敗した…。俺は何をやっても何も出来ないし、次やってもうまくいかないだろう。」
・(受験に失敗し偏差値が低い大学にいて)「どうせうちの学校に居る奴なんてみんなろくでなしの遊んでばかりの奴らばかりだ。」
・(国際関係のニュースで反日のニュースが流れて)「韓国人・中国人はどうしようもない。」ヘイトスピーチ全般。

■誇張
これは物事を実際よりも大きく見せる誤りです。本当の自分以上に凄く見せることで、相手よりも優位な立場をとることにこだわります。誇張の背景にはそのままの自分では相手に認めて貰えないという不安があるからですが、この自分を大きく見せる態度は相手に不安や不信感を与えてしまいます。

例えば…
・(ほとんどの仕事を部下にやらせていたのに)「あの仕事俺がめちゃくちゃ頑張って掛け合って完成させたんだよ。」
・本当は知らないのに、あーこれこれ知ってる、というような知ったかぶり全般。
・その分野の専門家の前で、あーこれこれこうなんですよね、と自分の浅い知識をあたかもたくさん勉強してきた人のように振る舞う行為。

■決めつけ
こうするべき、これが正しいことだ、と自分の世界観・色眼鏡から見た世界を絶対的に正しいものと見てしまう誤りです。

例えば…
・「えっ!?あなたアレ知らないの??常識じゃん!」
・(同僚との会話で)「あの人とはどうせ話が通じないから話しかけても無駄だよねぇ」
・「時間を守れない奴は何をやってもできない」
・「あなたこの会社で通用しなかったら、他どこ行ってもだめになるよ…?」
・「俺は文系だから今更数学なんてできるわけないじゃん。」
・「ロリコンなんてキモオタデブばかりなんでしょ?」
・(ゆとり世代が甘えたことを言っているのを見て)「これだからゆとりは…」
・「仕事の連絡はメールでするな!電話で直接会って話さないと失礼だろう。」

■誤った価値観
これは自分が持つ歪んだ世界観・色眼鏡に執着してしまう誤りです。一部「決めつけ」と似ていますが、決めつけはその思い込みの主軸が「自分」であるのに対し、誤った価値観は「社会・世間・世界」という「外の世界」に置いています。

例えば…
・(自暴自棄に)「どうせ俺は正社員にはなれないんだ。だって会社は若い人しか採用しないに決まってるもの。それに俺が今更入ってなじめるわけもないし…、」
・「俺はみんなに嫌われている…こんな俺を親しく接してくれる人なんているはずがない。」
・(就職活動中に)「ああ!俺はもう35歳を超えてしまった!今後人生でいい会社の正社員は絶対に入社できない!お先真っ暗だ…。」
・「私はどうせだめな人間なんだ…。もうこの世界では何をしてもだめだ。社会は私を受け入れてくれるわけがないのだ。」
・「正直者が馬鹿を見る社会だから、このぐらい赦されてもいいよね?」

■見落とし
見落としは、いいところをすっとばして、悪いところばかりフォーカスしてしまう誤りです。全てが真っ暗でいいところなんて一つも無いと信じ込んでしまいます。

例えば…
・(ここ一番という人生の大勝負に失敗して)「俺は終わった。もう自分の人生には何も楽しいことが残されていない。そういえばこれまで俺の人生は何一つ成功したことがなかった。これから先もいいことなんてあるわけがないだろう」
・(ずっと雨で気持ちが塞ぎ込んでいる日に)「ああ、今日も一日何一ついいことがなかった。何も楽しいこと、ワクワクすることなんて無かった。(実際はテレビやお風呂でリラックスしていた時間もあったにも関わらず)」

・自分の嫌いな人を、「あいつなんていいところなんてあるわけ無い」と思い込むこと。

こうした人間関係におけるベーシックミステイクスがあると、誤解や意思疎通の齟齬が起こりギクシャクしてしまいます。人は自分が思ったように世の中を見たい生き物です。自分の思い込みの色眼鏡はなかなか自分では気づくことが出来ません。だからこんなにも多くの人が人間関係でストレスを抱え込んでしまうのです。つぎに、これらの色眼鏡の問題を踏まえた上で、どうすれば良好な人間関係が築けるようになるのか見ていきましょう。

勇気づけが出来る人の周りに人は集まる

よく「人と仲良くなりたければ相手を褒めろ」といいますが、アドラー心理学では人を褒めることに懐疑的です。褒めることは本質的に上から目線になってしまう行為だからです。自分より立場が低い人から褒められるとなめられた感じがしますよね?逆に褒められた方も相手に比べて立場が下のように感じてしまいます。アドラーでは対等で水平な人間関係を重視します。良い対人関係を構築するのであれば、褒めるのではなく、感謝する・相手の貢献を称えることが重要です。「相手と対等な関係の上で、相手を賞賛する、受け入れる、感謝する。」これをアドラー心理学では「勇気づけ」といい、勇気づけが出来る人の周りに人が集まってくるので、結果として良好な人間関係を築くことができます。

良好な人間関係は相手との対等な関係から生まれます。「ありがとう」を相手と同じ目線で伝え、周りにいる人にいつも「助かったよ」という人は、周りに勇気を与えているのです。言われた方は「俺の居場所はここなんだ!」と思い、必要とされている感覚を得て「次の困難に立ち向かう勇気」を得ることが出来ます。だから、自分自身も変にへりくだらず、無理にごまをすったり、人をむやみやたらに褒めたりしないことです。上下関係を意識させず、横並びの人間関係を構築できる人が人間関係がうまい人なのです。

課題の分離について

アドラー心理学では課題の分離を人間関係における重要な概念として提示しています。課題の分離とは、「最終的に誰が責任をとるのかを考えて、それが自分ではないのなら干渉しない」ことです。勉強しない子供を叱る親が居ますが、最終的に困る(責任を持つ)のは子供です。だから子供に勉強しなさいと干渉してしまう親は課題の分離が出来ていないことになります(この例では勉強しないと将来どういうことになるか、子供に自分のこととして実感させることが有効です。)他人の問題に自分の時間や感情を使わない、煩わされないことが大事です。人間関係で悩まないために、自分の問題とそうではない問題を区別するために課題の分離をしっかり出来る必要があります。

人間関係がめんどくさいという人は課題の分離が出来ていないのです。テレビのワイドショーやニュースを見てイライラしたり、義憤を感じて一体何になるのでしょうか?クラスに勉強しない、遊んでばかりのチャラチャラしている奴らがいてそれが自分の人生とどう関わり合いがあるのでしょうか?会社で遅刻ばかりして仕事が全然出来ず、迷惑な同僚がいたとして、その人の存在は自分にとってそんなに大きな問題なのでしょうか?この人はこの人、自分は自分、相手は相手の意識を持つことが極めて重要です。人に生き方とか色々言われることはあっても、結局責任をとるのは私自身しかいません。人生の主役は私自身に他なりません。忘れてはいけないのが、自分も相手の課題に干渉しないようにすることです。相手の問題に干渉しないことは、他人を尊重することです。アドラーでは人から干渉されず、他人にも干渉しない課題の分離ができることが良好な人間関係を作る上でなくてはならない条件としています。

ライフスタイル・人生観

相手や自分の相互理解のためにアドラー心理学のライフスタイル・人生観について見ていきましょう。アドラー心理学では、人の生き方は自己概念・世界像・自己理想で決定されるといいます。

ライフスタイルはこの3つで決まる
自己概念:自分はどういう人間か。自分はこうあるべきだという信念。
世界像:世界や社会はこういう価値観で回っているという信念。世の中は苦であるor世の中は甘い、努力が報われるor報われない。
自己理想:自分はこういう人間でありたい、こんな人生を送ってみたい。

 
人間関係で悩んだときや自分の人生を分析する際に上の3つの考えは役に立ちます。自分の理想が高すぎてつらいのか、自分の持つ世界像がネガティブだからつらいのか、そもそも自己概念である自己評価が低いからだめなのか。そして相手とは自分のどの部分が違っているのか。相手と話が合わないのは、自己理想が違っているからなんだという発見、そもそも世界像の価値観が根本から違っていたことの気づき、相手とは理想は同じだけど、そこに至るまでの方法がまるで違うことへの気づきなど。初対面の相手を理解するには、この3つのライフスタイル・人生観への質問をしましょう。相手の価値観やライフスタイル、どんな色眼鏡をかけて世界を見ているのかが分かってきます。

実践:アドラー流 共感と話の聞き方・伝え方

最後に、実際にコミュニケーションの場でのアドラー心理学の活用について考えていきます。アドラー心理学では対人関係において相手に共感を示すことを重要な要素としています。でも共感とはそもそもなんでしょうか。そして、上手な共感をするにはどうすればいいのでしょうか。

共感とは「相手の感情を一旦受け入れ、フィードバックすること」です。フィードバックには2種類あり、事実フィードバックと感情フィードバックに分かれます。

事実フィードバックと感情フィードバック

 
事実フィードバック相手が言った事実について助言やアドバイス、自分だったらどうするかを伝えること。
感情フィードバック相手の感情について、共感したり、自分だったらどんなことを感じるのか相手の感情に寄り添って伝えること。

共感を相手に示すには、自分が相手にどんなフィードバックをしているのか認識することが重要です。アドバイスや助言などの事実フィードバックでは共感になりません。(正論を言って喧嘩になるのも原因はここにあります。)共感は感情フィードバックをいかに上手に相手に返してあげるかが重要となります。相手が自分とは違う意見だったとしても、いったん受け入れて「ああ、あなたはそう思っていたのですね」と相手の感情を繰り返して伝えてあげることが上手な共感の示し方です。そして共感は相手に無理矢理合わせる必要は無く、自分に嘘をつく必要もありません。返すのはオウム返しでもいいのです。受け取った相手の感情を一旦受け入れて、ありのままにフィードバックしてあげることが相手に共感を示すことなのです。

例えば誰かが、「私はAさんのことが嫌いだ」とあなたに言ったとしましょう。その場合は、あなたも相手と同じくAさんのことを嫌いになる必要はありません。この場合、「あなたはAさんのことが嫌いなんですね」と一旦受け入れて返してあげることが共感になります。自分がAさんの友達で何か言いたいことがあったとしたら、共感の後で「なんでAさんのことが嫌いなの?」と理由を聞きます。共感されると相手も態度を軟化させてきます。そもそも人に何かを言うときは、自分の感情に共感して欲しいからです。「なぜ私がその人のことが嫌いなのかを理解して欲しい、分かって欲しい」だけなのであって、あなたに同じようにAさんのことを嫌いなれと言っているわけではないのです。この場合、あなたが相手に同調してAさんの悪口を言ったり「さっさと分かれたら?」といったアドバイスをしてしまうと、共感にはならず、相手は不満を抱えるでしょう。相手はただ、自分の感情に寄り添って欲しいだけで、あなたにAさんの悪口を言って欲しい訳ではないからです。

上手な質問の仕方

これらを踏まえて、上手に質問するときは相手が何を思っているのか、相手の感情を理解するための質問をします。具体的かつボディランゲージを使って自分の感情を表に出しながら、相手の意図よりも、相手の言葉の背景にある感情を質問します。「それについてあなたはどう思いましたか?」「あなたはどんな気持ちでしたか?」と質問を後ろに付けて相手の感情を確認しながら話を続けることが大事です。相手の話を遮ったり、要約したりしないのが重要です。部下が失敗をしたのなら、責任を問い詰めるのではなく、原因・結果を聞いてみることで相手の感情を理解するようにします。

自分の気持ちの伝え方

共感で述べたとおり、人は誰もが自分のことを分かって貰いたい、共感を示して貰いたいと思う生き物です。みんな自分と同じように、自分だけの色眼鏡を掛けています。だから「言わなくても伝わる」とは思ってはだめです。ちゃんと自分が思っていることをきちんと伝えましょう。語尾をにごさずきちんと最後まで言い切ることが大事です。相手が「分かってくれない」と思うのは、自分が相手に伝える努力をしていないからです。相手に何かをして欲しいのなら、「1何を伝え→2どういうふうにしてほしいか→3それはなぜなのか?(what→how→whyの順番)」をしっかり意識して伝えましょう。

最後は感情の話です。アドラーは「わかって欲しい気持ち」の根底には1次感情があるとしています。アドラー心理学では感情には段階があり、1次感情とは「悲しみ、さみしさ、不安」といった怒り以外のネガティブな感情のことです。人は1次感情が共感されない、伝わらないと2次感情である「怒り」を使います。怒りは2次感情であり、怒りの背景には共感されない悲しさ、さみしさ、不安があるのです。

「○○してくれなかった!」と伝えるのではダメで、「○○してくれなかったからさみしくて不安だった!」と必ず自分の1次感情を添えて相手に伝えます。自分の気持ちをため込まないためにも、キチンと自分の感情を伝えることが大事です。この際相手が「こちらにも事情があった」と言うかもしれません。相手が言い訳をした場合も怒りを使うこと無く、相手の言葉を受け止めた上で一旦共感を示し、再度こちらの気持ち(1次感情)を伝えましょう。客観的な事実と主観を分けて、伝える時は明確に相手にしてほしいことを伝えましょう。怒りでは伝わるものも伝わりません。

あとがき

アドラー心理学、いかがだったでしょうか。アドラー心理学はシンプルではありますが、実践するのはとても難しいことがおわかりいただけたかと思います。特に人間関係のベーシックミステイクは誰もが多かれ少なかれ持っているので、相当修行を積まないと完全に無くすことは難しいです。大事なことは自分の色眼鏡に気づくことです。自分がつい怒りの感情やベーシックミステイクにとらわれても、ハッと気づいて戻せば良いのです。

今回は対人関係とコミュニケーションの側面を中心に取り上げ、アドラー心理学で特徴とされる共同体感覚については今回取り上げませんでした。アドラーは自身の心理学のことを個人心理学と呼びました。人生を選び取り、現在の自分を形作っているのは他ならぬ自分の責任であり、人生を困難なものとするのも、成長の舞台とするのも、すべて自分の選択なのです。前向きで未来志向、そして自分の人生は自分で決められるという個人の力を信じるアドラー心理学は多くの人に前に進む勇気を与えてくれると思います。

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参考・出典

アルフレッドアドラー (Wikipedia)
アドラー心理学(Wikipedia)
・嫌われる勇気 古賀史健 岸見一郎 ダイヤモンド社 2013/12/12
・幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え2 ダイヤモンド社 2016/2/26
・生きるために大切なこと  アルフレッドアドラー Alfred Adler (原著), 桜田 直美 (翻訳) 方丈社 2016/9/23
・個人心理学講義―生きることの科学 (アドラー・セレクション) アルテ出版 2012/5/1 アルフレッド アドラー (著), Alfred Adler (原著), 岸見 一郎 (翻訳)
・「人間関係をラクにするアドラー・コミュニケーションとは」 ニコニコ動画チャンネル メンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」放送分

 
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