最適化(オプティマイザー)の考え方まとめ ミニマニストと違うのは成果を最大化するところ

年末になると色々と身近な物を整理したりする人も多いと思います。物を減らすことに関してはミニマリスト(断捨離)が連想されますが、今回はそれとは違うオプティマイザー(最適化)という成果の最大化に焦点を当てた考え方についてまとめました。

オプティマイザー(最適化)とは

オプティマイザーとは最適化のこと。最適化とは、自分が最も成果を得たい分野での結果を最大化するための環境(行動様式)を整えることです。成果に繋がらない無駄な要素を減らして、その分浮いた時間やリソースなどを投資して成果を最大化していきます。時間をお金と同等の資産として捉える考え方ともいえます。

時間は形が見えない分、私たちは時間を無駄に使ってしまいがちです。無駄な買い物や部屋の散らかり具合などは目で見えるため自分で気づきやすいのですが、無駄な行動や習慣は目に見えないため自分で意識しないと気づきません。時間は貯蓄も出来ないのでなおさら貴重です。オプティマイザーを実践するには、自分にとって何が必要で、何が不要なのかを知る必要があります。

ミニマリストの罠

オプティマイザーは生活の中の不要な物や要素を減らしていく過程を踏みますが、似たようなよく知られている概念にミニマリスト(断捨離)があります。ミニマリストは物を減らし、シンプルで質素な生活を送るというものですが、オプティマイザーとは以下の点で異なっています。

1.ミニマリストは減らすことだけが目標になってしまう
例えば洗濯機や机などを捨ててしまう極端なミニマリストが居ますが、オプティマイザーはそのような行動はとりません。そうした文明の利器は時短につながります。ミニマリストは持たない暮らしを実践しますが、オプティマイザーは物を捨てることで時間がよりかかるようなことはしません。オプティマイザーは成果を最大にすることに焦点を当てるため、時短に繋がるものはむしろどんどん導入します。

2.ミニマリストは見えない可能性を捨ててしまう
ミニマリストはとにかくものを減らすことに焦点を当てている部分があります。物を捨てる過程で自己の内面を見つめ直し、内省の機会を得る事ができますが、ただ物を捨てただけで満足してしまい、その浮いた時間や身軽な状態というリソースを充分に活用できない場合があります。何でもかんでも捨ててしまうことは、もしかしたら別の観点では使えたかも知れないであろう可能性も捨てているのです。

オプティマイザーは減らすことと増やすことがセットの考え方です。ある要素を減らしたのなら、その浮いた要素で何に投資できるのか、を突き詰めていきます。減らした分、自分の将来や成果に繋がるような投資や行動をとることが出来なければ意味が無いのです。

3.経済的な成功とミニマリストは相容れない
経済活動とミニマリストの考えは相容れません。経済活動で成功を収めるには市場経済ゲームを勝ち抜かないといけないのですが、そのためには何かしら現時点で必要ない物を消費者にあたかも必要であると思わせる事で購買行動をしてもらうという側面があります(要は無駄な物を作り出し、無駄を許容するマインドセットが必要)。ミニマリストはシンプルで小さな暮らしを目指すので、お金を得て自分の生活規模や可能性を大きくしたいのであれば、ミニマリストではなくオプティマイザーの考え方を採用した方が良いでしょう。オプティマイザーは目標とする成果を最大化することに重点を置きます。

ミニマリストにはミニマリストの良いところもあるので、今の自分がどちらのモードで人生を生きたいのかに応じて変えて行くのもいいと思います。

オプティマイザーの特徴


オプティマイザーは物を減らすのでは無く、やらなければいけないことを減らすことで、仕事(日課)を最適化し、成果を最大化していく取組です。行動を減らすのがポイントなので、時短につながるものはドンドン導入します。既存の手間や自動化してくれるもの、これまで二つ必要だったけど一つで済んでしまうような物、大きな利益が期待できるものなどに投資します。(部屋着でも外着でも使える服や、お掃除ロボットのルンバなど。)物については増やしすぎず、減らしすぎず、自分の成果と労力が最適化される環境を目指していきます。豊かさとスッキリさの両立ですね。

今自分のしている行動は、本当に自分の成果に繋がるのか、その手間に応じたリターンはあるのだろうか?を見直し、何かを減らすときは減らす理由は何なのか?を考えていきます。自分にとってどちらの選択・行動をとるのがよりいいのかは人によって答えは違います。人によって人生の目的や価値が様々なように、何を捨てるべきなのかは人それぞれ違うのが特徴です。

オプティマイザー実践例


例えば都会に住んでいて、普段から余り車を使わないのであれば、車を持つことよりもタクシーの方が安く済みます(車は車検代など維持費のコストが大きい)。掃除はお掃除ロボットに任せたり、節約したいのなら携帯電話を思い切ってSIMフリー端末にして格安SIMにした方が大きな節約に繋がる場合もあります。毎月ジムに行かないのであれば、ジムに行くお金でステッパーを買って自宅でテレビを見ながら運動した方が効果的かも知れません。面倒な仕事は自分でやらずに、誰か人に任せるのも良いでしょう。その行動や時間の価値に見合ったリターンを得られているのかを意識して見つめ直すことが大事です。減らしても結果は同じだけど、時間やお金は掛かるものは無いかを見極め、それを減らしていきます

隙間時間を無くす。習慣はパッケージにして取り組む

何かしたいことやしなければならない行動や習慣はパッケージ化、つまりまとめて行ったほうがこなしやすくなります。たとえば午前中に嫌な仕事は全部終わらせる、お風呂上がりに筋トレとストレッチは全部終わらせる、などです。この行動をするのはこの時間まで、と一日の中に締め切りを設けるのも効果的です。人は「次にどんなことをしようか」と考えている時間が最も誘惑に負けやすくなります。人は隙間時間にネットサーフィンやスマフォをいじるなどダラダラ時間を無駄にしてしまいます。休憩時間に疲れが取れないのは、本来何もしないで休ませる目をスマフォなどで酷使しているからです。カル・ニューポートさんの集中力の本にもありましたが、休憩中に余計なことをしないことが大事です。

場所と行動をセットで行ったり(この部屋に来たらこの行動をする、と決める)、この場所に来たらこれをする、という状況を作ることで無意識に行動できるようになります。「次に何をするかを考える」隙間時間を無くすのがポイント。行動から次の行動までの時間間隔を詰めることで生産性も高まります。隙間時間は瞑想など集中力を回復させる休む活動に使うのがベストと言えます(もしくはスクワットなどの短い運動)。

常にその人にとっての最適ポイントは変わっていくので、ちょっずつ改善して、日々をより良いものとしていく意識が大事です。好きな事や何か楽しいことを追い求めていくフロー状態がありますが、小さな改善を積み重ねてこうした最高の状態を追い求めていくオプティマイザーの考え方はそれに近いものがあります。より楽をして早く成果を出すために、全部捨てるのでは無く少しずつ毎日の改善を積み重ねていく小さなミスを大きなミスに繋がらないように、努力の方向性を見極め、自分の取り組んできていることを見つめ直すのがオプティマイザー的考え方です。こうしてみると、エンジニアの考え方にちょっと近いかも知れませんね。

参考・出典

・ニコニコチャンネル メンタリストDaiGoの心理分析してみた!「★やればできるを、ラクして早く!に変えるオプティマイザー入門」 2018/07放送分