【書評・感想】絵でわかる人工知能 広く浅く人工知能を知るための用語集


【書評・感想】絵でわかる人工知能 広く浅く人工知能を知るには良い本
絵でわかる人工知能」を読了しました。全体的に広く浅く人工知能を知るには良い本ですが、入門者向けにしては少し高度だと感じました。

印象に残った点

・人工知能のムーブメントは何度か波がある。
・一つの問題を解決することに特化したAIを全部集めても人間の知性には勝てない。
・欠点があるAIほど人間らしい。
・哲学者ジョン・サールの「中国語の部屋」が面白い。これは漢字の読めない外国人が中国語をマニュアル通りに見よう見まねで書くことであたかも中国語を理解しているように会話が成立できるというもの。つまり機械(AI)にとってはただ入力情報に対して変換出力しているだけで、理解という次元には届かないのではないか?という指摘。
・心理学と人工知能の分野はかなり相性が良い。
・インターネットのおかげで大量の情報を機械に学習させることが可能となった(昔は機械学習をさせるにもものすごく手間がかかった)。
・曖昧さを残しながら数理的な表現を使いたい場合、ファジー理論を使う。

書評:数式が一切出てこない整理整頓された人工知能の用語集。

序盤は良いが、中盤以降となると良くも悪くも用語集といった感じ

全体的に人工知能分野の用語集といったところです。本書全体は入門者向けを装っていますが、読んでみると意外にも入門者にはきつくて、序盤は分かりやすいのですが後半に行くに従って専門的・抽象的な概念が淡々と説明されていく感じになります。帯にコピーライターの糸井重里さんの「第1章が読めたら、第2章も読める。そうやって、なんだ、ぜんぶ読めたよ。」とありますが、確かに全部読むことはできますが頭に入るかどうかは別でしょう。人に説明できるレベルにはならず、より深く知るためには別に専門書が必要となるでしょう。絵は緩くて力が抜けた感じですが、図の文字も小さく、崩した書体なので分かりにくいと感じる部分も。人工知能の分野ではこういう用語が存在しているんだ、とうっすらと全体像を把握するには役に立つと思います。
 
■「絵でわかる人工知能 明日使いたくなるキーワード68 (サイエンス・アイ新書)」三宅 陽一郎 (著), 森川 幸人 (著) SBクリエイティブ (2016/9/15)

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