【感想】「熱狂する現場の作り方」学び得るものは特になし・・・。心に響かなかった一冊。

【感想】「熱狂する現場の作り方」学び得るものは特になし・・・。心に響かなかった一冊。
福岡のゲーム開発会社サイバーコネクトツーの社長、松山洋さんの「熱狂する現場の作り方」を読了。正直、社長の情熱や個人的体験ばかりで学び得るものは余り無かったのですが、アウトプットとして印象に残った点や考えた事などを備忘録的にメモしておきます。

帯からして嫌な予感がしたが・・・。とにかく熱血と根性論でどうにかしてしまう感じが自分と合わないと感じた。

帯からして「休むな、闘え」と気合いや根性論で嫌な予感がしましたが、中身もかなり情熱的な一冊でした。

全体的に気合いや情熱だけで乗り越えていく感じの内容で、いかにも経営者の自伝といった感じです。本書の内容は以前参加した勉強会黒川塾64で聞いた内容と大体同じでした。

本書から得た気づきとしては、「好きにも段階があって、好きを仕事にするのなら飛び抜けて、誰よりも突き抜けて好きにならなくてはならない」ということでしょうか。でも私としては好きという感情は本人の中で自然に湧き出てくるものであって、意識してどうこうとか、強制される性質のものではないと思いました。(本書の○○するべき、こうでなくてはならないという断言調に違和感を感じる。)

感想:社長という立場ならどんな仕事も楽しいだろうと思う。自分には合わなかった。

ゲーム業界志望の若い人にとって、本書を読んで共感すればよし、でも共感できないからって落ち込んだり、自分はゲーム業界に向いていないなどとは思わないで欲しいですね。

世の中には色んな性格の人が働いているので、職能として技術を磨き、淡々と仕事として働く人も多いです。誰もが松山社長みたいに情熱的な訳ではありません。だから本書を読んで違うなと思ったら、その感性を信じて、自分を信じて技能を磨いて欲しいと思いました。

本書のタイトルは「熱狂する現場の作り方」なんですが、正直タイトル詐欺な印象でした。情熱的な松山社長個人のエピソード、サイバーコネクトツーがどんな会社でどういう取組をしているのかが熱く語られていますが、これまで多くの科学的な組織心理学の本を読んできた私としてはとても内容が浅く、参考にもならなければ一般化出来ない内容だと思いました。(組織心理学の本で起業や経営に興味がある方はORIGINALSが最高にお勧めできる一冊です。)

結局は松山さんは社長という立場だから何でも楽しいし、仕事も面白いんですよね。会社の上層にいて、権力を持つ人ほど状況をコントロール出来る実感が持てるし、仕事への充実感を持つ事が出来る。でも、部下とかアルバイトとか立場が下の人のモチベーション管理はどうするのだろう?燃え尽きたときは?そりゃ社長の立場ならどんなに過酷な環境でも楽しいでしょう。

松山さんはゲームよりもマンガ・アニメの方が好きで、そこも私としては違和感を感じたのかも。彼はジャンプの編集者になりたかったのでは。本書で言う情熱よりも環境や運、巡り合わせの方がよっぽど大事な気がする。

私にとって、本書は色々と消化不良な一冊でした。

松山さんの「エンターテイメントという薬」は彼の熱い情熱が人助けに作用し、とても良い感じだったのですが、本書は読んでて違和感が多く全然心に響かなかったです。